2023年10月26日(木)にConnect for oita ventures 交流会イベントVol.1を開催いたしました。

TALK EVENT

第1回となる今回は、株式会社PECOFREE(ペコフリー)代表取締役・川浪達雄氏と、イジゲングループ株式会社代表取締役CEO・鶴岡英明氏に登壇いただき、トークセッション形式で貴重なお話をいただきました。

イベントレポート

「PECOFREE」は、スマホひとつで簡単にランチ(弁当)が調達できるサービス。
2021年2月の設立以来、学校、学童、オフィスなどからの受注が拡大し続け、創業から2年で23都道府県へとエリアを拡大。
導入実績は500件以上にのぼり、さらに増え続けています。

創業以前は、産業給食の工場長・取締役を務めていたという川浪社長。
少子化によって学食が撤退しつつあること、共働き世帯の増加によって弁当づくりが親の負担になっていることなど、学校現場のリアルを知る立場だからこそわかる「子どもや親の知られざる昼食の悩み」を感じていたといいます。

一般的な飲食店とは違い、自分たちがつくったレシピを2万人、3万人と多くの人に提供できる学校給食にやりがいを感じていたといいます。
しかしコロナによる一斉休校によって売上は9割減少。
現実をどう乗り越えるかを考えながら、学校や世の中の変化・進化にも注目していました。
「リモートワークでICT教育も進みましたし、キャッシュレス決済が主流になり、フードデリバリーサービスも流行しはじめていました。IT的なソリューションを学校にも導入できれば、新たなビジネスになるのではないかと考えました」と、この逆境をチャンスととらえたそうです。

日頃から多角化経営を意識し、スタートアップについて学ぶ機会も多かったという川浪社長。
コロナをきっかけにその思いが強まり、チャレンジしてみようと思い切って行動にうつしました。
「とはいえ、ITとか、DXとか素人だからわかりません(笑)。しかし、これまでの経験から新規事業の計画立案はできるので、プロに相談しようと考えました」。
そこで問い合わせたのが、『イジゲングループ株式会社』でした。

学校現場を知るからこそわかる課題感や、これまで築いてきた製造能力を、イジゲングループが持つデジタルのチカラと組み合わせることで、学校給食のモバイルオーダーサービスを開発。
自社だけでは難しいIT事業者との連携によって生まれた、まさに中小企業とベンチャーそれぞれが持つ知識と技術を集約した新しいサービスの誕生でした。
利用者側はもちろん、コロナ禍で売上が減少した弁当事業者にとっては新たな販路が拡大して売上に貢献。
ペコフリーが掲げる『“食”であらゆる人がつながりHAPPYな世界をつくる』を実現しました。

リモートワークが増加し、“家食“に注目が集まったコロナ禍の新たなビジネスモデルとしてはもちろん、SDGsが叫ばれる時代のニーズにマッチしたサービスとして、さまざまなメディアにも取り上げられています。
積極的なメディアリレーションをおこなうことも、取引先のさらなる拡大を図るうえで重要です。

「この事業を絶対に実現させたい」という強い思いを持つ事業者と、それを叶えられる事業者のマッチングによって新しいサービスを実現させた事例でした。
当事者だからこそわかる課題感によって生まれたビジネスが、消費者だけでなく他の事業者も笑顔にできる好事例です。
課題をとらえる広い視野を持ち、ピンチをチャンスと考えることが大切なのかもしれません。

参加者との質疑応答の様子

Connect〜for oita ventures〜とは

農林水産、食、観光、金融、スポーツ、芸術、ITなど、様々な分野で社会に貢献する経験豊富な企業と、次のステージへ向かう次世代経営者の出会いの場をつくり、深い関係性を築くことにより、大分県内のスタートアップ企業が成長し、その次の世代を育成する側に回っていくようなコミュニティづくりを目指しています。

先輩経営者の豊富な経験や知識を次世代経営者に共有することは、さらなるステップアップや未来の糸口に繋がります。
また、密な会話により、先輩経営者はこれまで気が付かなかった自社の強みや、新たな成長の可能性に気がつくこともあるはずですし、協業しともに成長するという未来も選択肢となってくると思います。

この「Connect(コネクト)」で、これまで接点のない経営者や企業の方との交流をきっかけに、新たなビジネスを育む土壌、チャレンジャーをサポートできる文化を生み、大分県独自の「スタートアップエコシステム」を構築していきたいと考えています。